安全な運行を支えるしくみ
運輸指令所
運輸指令は、地下鉄の中枢として、列車集中制御装置・運行管理システム等の設備により列車の運行状況を常に監視しています。 また、万一、事故・災害が発生した場合には運行管理システム・中央防災盤・列車無線等により、迅速・的確な対応を行い、安全の確保及び復旧後の速やかな運転再開を行います。
電力指令所
電力指令は、地下鉄の電車や駅の各設備に安定した電力を供給するために、変電所(空港・箱崎線5箇所、七隈線3箇所)や電気室(空港・箱崎線27箇所、七隈線18箇所)の運用状態を24時間監視・制御し、電力系統を適切にコントロールしています。
安全装置
ATC(自動列車制御装置)
ATCは、先行列車の位置や線路の条件(カーブ等)に応じた制限速度を常時列車に伝え、列車の走行速度を制御します。
制限速度を超えた場合には自動的にブレーキがかかり、安全な速度まで減速します。
ATO(自動列車運転装置)
福岡市営地下鉄の路線を走行している福岡市車両(1000N系、2000系、3000系)およびJR303系車両(JR103系車両には搭載していません)には、運転士の代わりにアクセル操作、ブレーキ操作をしてスムーズな運転を自動的に行うATOを搭載しています。次の駅まで、地上の位置を検知しながら、適切な速度で運転し、自動的にホームの所定位置へ停止します。
万が一、ATOが故障してブレーキ操作を行わなかった場合でも、制限速度を超過したり、前方を走行している列車に接近すれば、ATCにより自動的にブレーキがかかるようになっており、安全に運行できます。
列車無線
運輸指令所と列車間での通話を行います。
また、地震や事故発生時など緊急時に列車を止める必要が生じた場合には、列車無線を介して非常停止の信号を全列車に通報し緊急停止させます。
操作盤
脱線防止ガード
急カーブにおいて、車輪がレールに乗りあがって脱線することを防止するため、半径300m以下のカーブでは脱線防止用のガードをレールの内側に設置しています。
脱線防止ガード