歴史や文化を感じる街をそぞろ歩き博多旧市街 寺社5選
【利用する駅】祇園駅・呉服町駅・櫛田神社前駅
呉服町駅より徒歩5分
浄土宗のお寺で、正式名は「潮音山 義弘院 海元寺」。力のある表情をした閻魔様の像がある「閻魔堂」と、西国三十三所観世菩薩を安置する「観音堂」は自由に見学可能です。1月と8月の16日には閻魔祭が開かれ、こんにゃくが供えられます。ユーモラスな閻魔様のお守りもおすすめです。
海元寺から石堂橋を渡ってすぐのところにある「濡衣塚」。継母から無実の罪を着せられて父親に殺されてしまった娘を供養するお墓です。「濡れ衣を着せられる」の語源といわれています。石堂橋のたもとに飾られた濡衣塚のプレートもチェックしてみて。
祇園駅すぐ
大博通りに面した大きな寺で、弘法大師(空海)が日本で初めて開いた真言密教の寺。境内に入って左手には朱塗りの五重塔や、福岡市文化財の六角堂などがあります。なかでも必見は「福岡大仏」で木造釈迦坐像では日本最大だそう。特におすすめしたいのが仏像の足元を通り抜ける「地獄めぐり」。地獄絵巻のレリーフを見物したあと、まったく灯りのない通路を進むという、ちょっと不思議な体験が楽しめます。
博多旧市街を代表する博多の観光名所で2014年に完成。博多の寺社町へと誘う、ウェルカムゲートとして親しまれてきました。博多から太宰府政庁へと続く官道にあったとされる「辻堂口門」にならった木造の四脚門様式で、欄間には博多織の献上柄模様がほどこされるなど、細部も目が離せません。
祇園駅より徒歩5分
1242年(仁治3年)に創建された臨済宗東福寺派の寺。対外貿易で活躍した貿易商の謝国明が建立し、宋に留学していた聖一国師を招いて開山されたと伝わっています。境内は承天寺通りをはさむような形で、北東と南西とに分かれていて、北東側にある石庭「洗濤庭」は見どころのひとつ。また、聖一国師は宋から学んだうどんやそば、饅頭などの作り方を広めたと伝えられ、石碑も飾られています。博多に疫病が流行した際に、町中を祈祷して病魔を退散させたという逸話が残り、これが博多祇園山笠の起こりにつながったそうです。
祇園駅すぐ
創建当時は海辺に近い場所にあったことから浮見堂(うきみどう)という名称だったそう。鎌倉時代のはじめ、地元漁師の網にかかった巨大な人魚を手厚く葬ったといわれ、それをきっかけに、人魚は竜宮の使いということから、龍宮寺と呼ばれるようになりました。境内には人魚塚もあります。一般には公開されていませんが、人魚の骨や人魚の掛け軸が大切に保存されています。
櫛田神社前駅すぐ
757年の創建とされ、「お櫛田さん」の愛称で親しまれている博多の総鎮守。不老長寿や商売繁盛の神としても信仰を集めています。7月にはユネスコの無形文化遺産に登録された博多祇園山笠が奉納され、境内では6月を除き、「飾り山笠」を見ることができます。
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