博多旧市街 こだわりある個性派の空間 5選
【利用する駅】祇園駅・呉服町駅・櫛田神社前駅
呉服町駅より徒歩5分
下呉服町エリアにある「酒舗 みねとこ」。福岡大空襲の戦火を逃れて今に残る、築130年以上の建物を活用しています。曲線を描く太い梁や吹き抜けの天井など、今ではなかなか見られない、かつての住まいの姿を伝えます。そんな昔の町家で楽しめるのは青森県から空輸で届く、大鰐温泉もやしをたっぷり入れた「前祝鍋」。煮ても食感を損なわない、シャキシャキのもやしを豚バラ肉などと一緒に味わえます。そのほか、その日の食材でこしらえた、野菜を中心としたおばんざいも並びます。カウンターとテーブルだけのこぢんまりとした、常連客に愛される酒どころです。訪れる際はぜひ予約を。
呉服町駅より徒歩5分
江戸時代から300年以上続く老舗で、今日まで博多の町とともに歩んできた茶舗です。暖簾をくぐると現れるのは、マンションの一角とは思えないほどの静寂な空間。八女茶を中心にした茶葉や茶器などが並ぶほか、併設された喫茶「茶愉 青霞」では緑茶とお菓子のセットが楽しめます。イチオシは緑茶の最高級である八女茶の玉露で、生チョコやガトーショコラ、ういろうなど、手作りしたお菓子から好みで選べます。店の方が緑茶を目の前で丁寧に淹れてくれるサービスもほかではなかなか経験できないもの。お茶への認識が変わるほどの、最高の一服を堪能してください。
呉服町駅より徒歩5分
「人が集まる場所をつくりたかった」と店主の姉川さん。寺に囲まれた上呉服町にある同店は、築100年以上は建つ民家を活用しています。コーヒーは九州ではまだ取り扱いが少ない、東京にあるコーヒー豆焙煎店から浅煎り豆を中心にセレクト。ビールは宮崎のひでじビールなどが並びます。昼夜構わず、好きなものを飲みつつ、気さくで明るい店主とのおしゃべりを楽しむのがこちらでの過ごし方。夕方には下校中の小学生が手を振る姿も見え、ちょっとノスタルジックな気分にも。昭和の公民館のようなあたたかい場所です。
祇園駅すぐ
正面は「箱崎縞」の衣服や雑貨を扱うショップ、奥に入れば小さいながらも落ち着いた喫茶スペースがあるユニークなお店です。「箱崎縞」とはかつて庶民の日常着として愛用されていた織物。「博多祇園山笠」の法被にも使われるほど身近にあったものでしたが、戦後の混乱のなかで途絶えていました。それらをわずかな資料から復刻させ、技術の伝承に一役買っているお店がこちらなのです。「箱崎縞」は生地が柔らかく、パンツやシャツ、ストールなど普段に使いやすいアイテムで展開しています。博多の伝統工芸に触れたあとは「箱崎縞」にちなんだ菓子とコーヒーでティータイムを楽しみましょう。
櫛田神社前駅より徒歩2分、祇園駅より徒歩5分
まるでフランスの街角にあるお菓子店に入ったかのような、オシャレでかわいい雰囲気。長崎県長与町に本店を構え、2023年12月に櫛田神社前駅近くにオープン、開店前から行列ができるほど話題の店です。お目当てのドーナツは、高加水率の生地を発酵させたもので、食べるとふわふわとなくなっていくような食感が特色。まずは「ベベドーナツ」などのベーシックな定番ドーナツでそのおいしさを味わってみてください。ほかにクリームやチョコ、フルーツなどをあしらったものや、厚焼玉子やポテトサラダなどを挟んだおかず系まで種類は豊富。奥の厨房で手作りされていて、毎日売り切れてしまうほど好評です。来店は午前中をねらいましょう。
気に入ったらいいねをタップ